沖縄県防衛協会は、陸・海・空自衛隊、沖縄地方協力本部及び沖縄防衛局等の支援と防衛思想の普及・啓発を目的に、本土復帰を控えた1972年(昭和47年3月)、商工会議所会頭であった國場幸太郎氏を初代会長として多くの沖縄県財界人が中心となり創設されたもので、昨年(2022年)創設50周年の節目を迎えました。
この間、ソ連の崩壊に伴い東西冷戦構造はいったん消滅したものの、民族・宗教・貧困等に起因する紛争は後を絶たず、今般のロシア軍による隣国ウクライナへの軍事侵攻が示す如く再三にわたる国連でのロシアに対する非難決議にもかかわらず事態が収拾する気配がなく深刻な事態が憂慮されています。
現下のわが国の安全保障環境も激変しつつあります。北朝鮮による核開発・ミサイルの発射、中国による尖閣諸島周辺での領海・領空侵犯を繰り返しての非合法活動を常態化させる等その脅威は現実的に差し迫ったものになっており、これに伴う南西諸島地域の防衛は我が国にとり安全保障上の重要な課題であり、沖縄地域に展開する自衛隊と同盟国米軍の存在は我が国防衛の基軸として大きな抑止力になっています。
また2011年に発生した「東日本大震災」をはじめ一連の天災地変等の災害に際し、自衛隊は身を挺して捜索・救援及び原子力発電所事故対応等にあたり、多くの人命を救出するとともに被災地域の復興支援にあたる等、軍事的な安全保障のみならず国民生活を守る上からも不可欠の存在になっております。
沖縄県防衛協会と致しましては、こうした自衛隊及び米軍の皆様の士気を高めると共に、自信と誇りを持って日々の活動に従事して頂きたいとの思いから、県民と自衛隊・米軍の架け橋となって種々の協力支援活動を積極的に行っているところです。つきましては、本趣旨をご理解いただき、沖縄県防衛協会へのご入会をお願い申し上げる次第であります。
沖縄県防衛協会会長 國場 幸一